ブロガーを対象にSEOライティングの基本について解説した記事です。
執筆者の「まさはる」が実際の経験に基づいて内容を検討し執筆掲載しています。
ブロガーの皆さんの関心ごとで、いちばん多いのがSEO(検索エンジン対策)です。
この記事を読んで実践していただくだけで、当面必要なSEOライティングレベルを満たした記事が書けるようにしています。
とても奥深く、専門家がたくさんいる世界ですが、ポイントを押さえておくだけで効果が期待できるものです。
この記事を読んで、良い記事をたくさん書いてみてくださいね。
SEOライティングとは
SEOライティングとは「検索エンジン最適化の観点から、ウェブページやブログ記事などのコンテンツを作成すること」を指します。
具体的には、
- 特定のキーワードを含むタイトルや見出しにする
- 本文中に適切な密度でキーワードを配置する
- 画像やリンクを適切に設定するなど、検索エンジンに最適化されたコンテンツを作成することです。
また、読者にとってもわかりやすく、有益な情報を提供することが求められます。
SEOライティングの目的は「検索エンジンの検索結果の上位表示させてより多くのトラフィック(アクセス)を獲得すること」です。
ただその結果、コンテンツの品質が低下しては意味がありません。
SEOの観点から最適化しながらも、読者にとっても価値のあるコンテンツを提供することが必要です。
SEOライティングとWEBライティングとの違い
SEOライティングは、検索エンジン最適化(SEO)の観点から、コンテンツを作成することを重視します。
読者にとっても価値のあるコンテンツを提供することも大切ですが、SEOの観点が優先されます。
一方、WEBライティングは、読者に向けたコンテンツ作成を重視します。
そのため、読者にとって有益な情報を提供し、読みやすさや理解しやすさ、興味を引くような文章表現、情報の体系的な整理などが重視されます。
その一方で、SEOの観点も考慮しつつ、読者にとっての価値を最大化することが求められます。
つまり、
- SEOライティングは検索エンジンにとって最適化されたコンテンツ作成
- WEBライティングは読者にとって価値のあるコンテンツ作成
をそれぞれ重視することが違いといえます。
SEO最適化と読者向けの価値提供をバランスよく行うことが、より良いコンテンツ作成につながります。
ユーザーに分かりやすいライティング
検索エンジンのGoogleは「ユーザーファースト」という考え方を基本に持っています。
それは「Googleが掲げる10の事実」でも明確にうたっています。
ユーザーがわかりやすい文章とは、少なくとも人間が読んで理解できる・理解しやすい文章構成になっている必要があります。
その上で、ユーザーが必要としている情報が提供されて満足感を与えられるのが良い文章、良いコンテンツです。
先ほどSEOライティングとWEBライティングの違いを解説しましたが、その垣根はほとんどなくなっています。
2000年代初頭にSEOライティングされた文章は、キーワードまみれで違和感のあるものが多かったですが、検索エンジンが人間に近づいてきたということでです。
検索エンジンに分かりやすいライティング
検索エンジンが人間に近づいているとはいっても、感覚でコンテンツの良し悪しを判断しているわけではありません。
良し悪しを判断するロジック(アルゴリズム)の性能が上がってきているということです。
SEOのアルゴリズムの中には、人間が普段意識していない要素も含まれます。
キーワードを含んだタイトルや見出し、本文の文章などです。
日本語は特に主語を抜くことが多いため、話し言葉をそのまま記事にしてしまうと、検索エンジンが理解しにくい文章になります。
こういった文章構造を含めた施策を「SEO内部施策」と呼びます。
別の記事で解説していますので、参考にしてください。
SEOライティングで意識する基本のポイント
SEOライティングを進めるにあたって、押さえておくポイントを解説します。
繰り返しになりますが、不自然な文章になってしまっては意味がありません。あくまで自然にです。
キーワード網羅性
SEOライティングを行う際には、まず「キーワード」を設定します。
キーワードは1つの記事に1つが基本です。
ただ、一般的なキーワードは1つだと競争が激しくなかなか上位表示されないため、複数のキーワードを設定します。
※例えば、この記事は「SEOライティング」をメインキーワードに「ブログ アフィリエイト」をサブキーワードにしています。
キーワードにはユーザーの思い(検索意図)が表れます。
コンテンツの提供者は、検索意図に対して、答えを用意する必要があります。
この記事なら「ブログやアフィリエイトに取り組んでいる人にSEOライティングを理解できる」内容にする必要があるということです。
検索エンジン(Google)は「検索意図に合った記事には、タイトルや見出し、本文中にキーワードが出現するのが自然である」というロジックを持っています。
不自然にならない程度にタイトルや本文のわかりやすいところ(前半の方に)にキーワードを入れるべきです。
また、キーワードを「それ」「これ」というように言いかえないで記載しましょう。Googleが理解できません。
独自性
Googleはコンテンツの独自性(オリジナリティ)を評価します。
言いかえると、コピーペーストしてきたような記事(コピーコンテンツ)を全く評価しません。
評価しないどころか、ペナルティを与えることもあります。(かなりの高頻度です)
このコンテンツだけが提供できる情報(独自性)を必ず含みましょう。
とはいえ、解説系の記事などは特に似たような内容になってしまいがちです。
その場合、
- 独自の調査結果
- オリジナルの動画解説やイラスト
などを加えてみましょう。
独自性をアピールできるだけではなく、コンテンツに深みが出ます。
E-E-A-T
「E-E-A-T」は「ダブルイーエーティー」と呼びます。
- E:Experience(経験)
- E:Expertise(専門性)
- A:Authoritativeness(権威性)
- T:Trust(信頼性)
の頭文字をとったものです。
「E-E-A-T」はGoogleがコンテンツの「質=クオリティ」を評価する指標です。
コンテンツの質という評価しにくいものを機械的に評価するために、指標を作って公開しています。
以前は「E-A-T」でしたが、「E:Experience(経験)」が追加されて、E-E-A-Tに改定されました。
E:Experience(経験)
コンテンツ作成に必要な経験を持っているかどうかの指標です。
個人的な経験を豊富に持つ人々によって作成されると、信頼性があり、目的を達成することができます。
製品レビュー記事であれば、実際に製品を使用した人による製品レビューが使用していない人のレビューより重要視されるということです。
E:Expertise(専門性)
コンテンツ作成に必要な知識やスキルを持っているかどうかの指標です。
特定のジャンルやテーマを扱っていると高く評価されます。異なるテーマやジャンルのコンテンツを追加すると専門性が低下します。
いわゆる「雑記」系のブログよりも「特化」系のブログの方が評価される根拠です。
A:Authoritativeness(権威性)
コンテンツが信頼できる情報源として知られているかどうかの指標です。
外部からの評価を示す指標で、参照先として他のサイトからリンクされていたりすると評価が上がります。
T:Trust(信頼性)
コンテンツが信頼できる内容になっているかを示す指標です。
ユーザーに役立つ情報がコンテンツで扱われているかどうかを測る基準です。
Googleは「E-E-A-Tの中でT:Trustが最も重要」だとはっきり述べています。
SEOライティングで意識すべきコンテンツ構成
前述のポイント「キーワード網羅性」「独自性」「E-E-A-T」を意識してコンテンツを構成していきます。
コンテンツ構成上のポイントを解説します
タイトルのつけ方
ページタイトル(=記事の見出し:H1)にはキーワードを必ず入れましょう。
タイトルは30文字以下を目安にしてなるべく短くし、キーワードはなるべく前の方に入れましょう。
ページタイトルにキーワードを詰め込むことで、不自然になっていることがあります。
タイトルを付けた後に、客観的に違和感がないかをチェックしましょう。
その上で、一目で内容がわかる表現になっているかを確認しましょう。
導入文(リード文)の書き方
導入文(リード文)は記事の先頭に書く文章で、大見出しの次にユーザーが目にします。
それだけに、この先どのようなことが書かれているのか、わかりやすく記載しましょう。
その上で、キーワードをタイトルと同様になるべく文章の前の方につい買いましょう。
導入部分でもったいぶった内容の文章を書く人がいますが無意味です。
逆に結論を書いてしまうぐらいの勢いで構わないぐらいです。
見出しのつけ方
見出しは、HTMLコード上、H1~H6まで設定可能ですが、使ってもH4までで良いと思います。
H1は大見出しといって、ページタイトルと同じ内容になります。
H2以降は中見出し・小見出しと呼ばれ、こちらもキーワードを入れていくのが望ましいです。
注意点は、H1からH2、H3というように順番で使っていくことです。
見た目の関係で、「H1の次にH3」とか「H2の次にH4」といった使い方は基本的にやらない方がいいです。
検索エンジンが文章構造を誤って理解しかねません。
H1
-H2
-H3
-H3
-H2
-H3
-H3
-H2
-H2
といった具合で設定しましょう。
また、大見出しH1は1ページに1つしか使いません。
これらの見出しルールは、SEO以前にHTML構文の基本です。
コンテンツの内容
コンテンツは、無駄な記載で文章量を増やすようなことはせず、必要な内容をきちんと書き切ることを意識します。
その上で、
- キーワードはなるべく前の方で使う
- 文章を長くせずに適度に箇条書きなどを使う
- 「あれ」「それ」「これ」などの代名詞を多用しない
- 共起語を含める
ことを意識しましょう。
あくまでユーザーが自然に読みやすい文章になっているかは都度確認しましょう。
キーワードの使い過ぎなどで不自然になっていたら、迷わず書き直しましょう。
ちなみに共起語というのは、キーワードに対して連想されるキーワードです。
こちらのサイトで調べられるので、参考にしてみてください。
SEOライティングでそのほかに注意したいポイント
記事の文字数は足りているか
記事の文字数は、少ないよりも多い方がいいと言われています。
これは、Googleが文字数をカウントしてコンテンツを評価しているというわけではありません。
文字数が多い方が、前述の「キーワード網羅性」が上がることが多いということです。
記事として内容が濃くなることが多いということですね。
どれぐらいの文字数の記事を書けばよいかは、キーワードの難易度によって変わります。
つまり、同じキーワードで上位表示しているライバルサイトの文字数が基準になります。
上位表示サイトの文字数は、ラッコキーワードの「見出し抽出」で確認できます。
すでに上位表示している記事を上回ろうと思えば、それ以上の文字数の記事を用意するべきでしょう。
コピーコンテンツはないか
文章や画像のを無断で流用すると評価を下げる原因になります。
同じ意味合いの文章を書くなら、表現を変えるなど注意しましょう。
そのまま引用する必要があるなら、引用タグ(blockquoteタグ)を使って堂々と引用しましょう。
その際、引用元とリンクも忘れずに。
重複コンテンツかどうかのチェックは、こちらのツールで簡単に調べられます。
すぐに結果が出ますので、めんどくさがらずにチェックしてみることをおすすめします。
誤字・脱字はないか
多少の誤字脱字は仕方がないと割り切るのもありですが、誤字脱字があまり多いのは検索エンジンに対してもユーザーに対しても良くないのは明らかです。
記事を書きあげた後に、かならずセルフチェックをして、誤字脱字をなくしておきましょう。
リンク切れがないか
リンク切れは、誤字脱字と同様に、検索エンジン・ユーザーの両方に対して良くないことです。
事前のチェックを綿密に行いましょう。
さらに、切れたリンクの先がアフィリエイト報酬につながるものだと、ダイレクトに収入に影響しますので注意しましょう。
リンク先のページがいつの間にかなくなっていたり、移転していたりすることもあります。
リンクは常時チェックされるようにしておくのが望ましいです。
リンク切れの監視は、ワードプレスプラグインのBroken Link Checkerがとても使いやすいので、試してみてください。
SEOライティングに関するまとめ
SEOライティングというと、とても難解なものだというイメージがあったかと思います。
ただ、ここまで読んでいただいたらお分かりいただけたと思いますが、
当たり前のことを当たり前にやる
ということを求められているのにすぎません。
ポイントは、
- ユーザーにも検索エンジンにもわかりやすい表現で記事を書く
- ユーザーニーズはキーワードを軸にして表現する
あとは枝葉の話です。
新規記事のライティング、既存記事のリライトに、今回の記事でお伝えした内容を生かしてください。
なお、SEOライティングを網羅的に学びたいということであれば、こちらの教材がおすすめです。
ご参考まで。