ブログアフィリエイター対象にSEO外部施策「被リンク施策」の説明とその効果、被リンクの増やし方を解説した記事です。
執筆者の「まさはる」が実際の経験に基づいて内容を検討し執筆掲載しています。
ブログを立ち上げたころ。
ブログに訪問者が来るのは当たり前と思っていませんでした?
実際はどうですか?
誰も自分のブログを見てくれていない。
そんなことになっていませんか?
ブログで稼ぎたいという気持ちは当然として、それ以前の話で、「自分のブログをみんな見てくれ!!」と思うのが当たり前の話です。
ブログを見てもらえる=訪問者が増える
どうすればよいかという答えはいくつかありますが、まずは被リンクを増やしてドメインの評価を上げるというのが一番手っ取り早い対応になります。
被リンクとは何か
「被リンク」とは「リンクを受ける」ことです。
自分のサイト内にURLをセットするのがリンク、逆に外部のサイトからリンクされるのが被リンクです。
Googleは、検索結果表示の順番を決めるにあたって、検索ニーズ(キーワード)にあわせた記事を表示させるのは当然として、評価されるべき「良いサイト」を上位に表示させたいと考えています。
「良いサイト」を判断するために、Googleは様々な指標を使っています。
その一つが、被リンクなのです。
「外部のサイトからリンクされているサイトは良いページに違いない」という前提で、
- 良いサイトからリンクされているサイトは良いサイトに違いない(リンクの質)
- たくさんリンクされているサイトは良いサイトに違いない(リンクの量)
というように、被リンクの質と量でサイトを評価しているのです。
Googleはサービス(ロボット型検索)を開始した当初から、この被リンクによるサイトの評価を重視してきました。
重視しすぎて「被リンクスパム」と呼ばれるようなインチキなSEOが流行ったこともあります。
今では以前ほどのレベルで評価していませんが、それでも重要な指標であるのは間違いないです。
リンクには質が存在し、高品質なリンクはサイトの評価を上げますが、低品質なリンクはサイトのプラスになりません。
またGoogleは、低品質なスパムと見なされるリンクを見抜くことができます。
Official Google Webmaster Central Blog: How we fought Search spam on Google - Webspam Report 2019
被リンクはSEO(検索エンジン対策)にどのような効果はあるのか
被リンクがGoogleに対するSEOに効果がることはご説明した通りです。
それでは、どのような点を評価しているのかを詳しく解説していきます。
被リンクは「サイト・ページ評価」に影響する
まずは、サイトのコンテンツの品質の評価です。
「良いサイト、たくさんのサイトからリンクされている=そのサイトは良いコンテンツを持っている」と判断する基準です。
Googleはコンテンツの質を人間のようにコンテンツそのものから判断しているわけではなく、周りからどんな評価(リンク)をされているかで判断しているわけです。
※Googleは現在ではリンク以外の判断基準も持っており、今後AIでさらに基準は豊富になっていきますが、それでもリンク評価は残っていくと思われます。
被リンクは「クローラビリティの評価」に影響する
インターネットは様々な情報(コンテンツ)をリンクでつないでいくことで成立している世界です。
リンクが張り巡らされた世界で「クロール(泳ぐ)」がしやすいというのは、良いサイトの基準の一つです。
「リンクを受けやすいコンテンツ、便利なコンテンツ」という評価基準ですね。
実際、Googleの「ボット(bot)」と呼ばれるロボットプログラムは、リンクを辿ることでインターネットの世界の隅から隅まで回遊しながら、サイトの情報を収集します。
リンクされていないサイトはこのボットがたどり着けないため、Googleも評価のしようがないという理由もあります。
今回はリンクを受ける「被リンク」のお話ですが、リンクを渡す「発リンク」の設定もGoogleは評価基準にしています。
ユーザーに必要な情報を提供して、補足情報を外部のサイトにリンクすることで提供しているサイトは評価されます。
インターネットの流れ(クロール)を止めないサイトはGoogleから評価されるのです。
評価される被リンクと評価されない被リンク
当然、Googleはリンクされていればなんでもいいという判断基準で動いているわけではありません。
そこには、良い被リンクとそれほどでもない被リンク、悪い被リンクというように評価が分けられます。
※実際は「良い」「普通」「悪い」というような単純な分け方をしているわけではありません。
Googleが悪い評価をするタイプのリンクを受けてしまうと、逆効果(ペナルティ)を受けることもあります。
被リンクの施策を行う前に、被リンクにはどのようなものがあるかを理解する必要があります。
良質な被リンク
良い被リンクというのは、
- 高評価を受けているサイトからのリンク
- 自然発生的なリンク
- 関連性の高いリンク
です。
高評価を受けているサイトというのは、
- 政府や大企業などの権威のあるサイト
- 長期間運用されているサイト
- たくさんの人に利用されているサイト
など、簡単に作ることができないサイトですね。
そういったサイトが「リンクする=リンクに値する良いコンテンツ」と判断したということをGoogleは重要視するわけです。
また、リンク元とリンク先の関連性も考慮されます。
仮に、
- 病院のサイト→薬のサイト
- 病院のサイト→株式投資のサイト
というリンクがあったとして、どちらがまっとうなリンクなのか、ということです。
2は株式投資のサイトの運営者が被リンク欲しさに病院のサイトに頼み込んだ構図が思い浮かびますよね?
こういったつながりの薄いリンクはあまり評価はされません。
普通の被リンク(コントロール可能なリンク)
普通の被リンクという表現は適切ではないかもしれません。
リンクを受ける側(サイトの運営者)が自分でコントロール(管理)できるリンクという意味合いです。
- 被リンクとしてカウントされるサービスの設定
- 別の管理サイトからのリンク設定
といったものです。
例えば、ブログのランキングサイトに登録すると、そのサイトから被リンクが得られます。
また、一部のSNSではブログのURLを投稿すると、そのまま被リンクになります。
このように、特定のサービスから被リンクををもらうことができるわけです。
こちらの記事で詳しく紹介しているので、読んでみてください。
また、自分で運営する別のサイトからリンクを貼るという方法もあります。
私の場合ですと、コーポレートサイトを別に持っているので、そこからのリンクは被リンクの扱いになります。
やりすぎると後述のスパムリンクと認識されかねないので気をつける必要がありますが、ほどほどにしておけば問題ありません。
このように自分で被リンクを設定するということができますが、自然発生的なリンクよりは効果は薄くなるため、「普通の被リンク」と紹介しました。
低質なリンク(スパムリンク)
低質なリンク、スパムリンクと呼ばれるものも紹介します。
先にお伝えしておきますが、このようなリンクは絶対に扱わないようにしてください。
Googleがスパムだと判断したら、ペナルティが与えられます。
程度の差もありますが、Googleの検索結果に一切表示されないようになることもあります。
具体的には、
- 故意に設定されたリンク
- 低評価のサイトからのリンク
- 買ってきたリンク
です。
Googleからもどんなリンクがスパムなのか、そもそも検索の仕組みはどうなっているのか公式にリリースされています。
Googleの検索で上位表示したいのであれば、Googleの言うことに従わないといけません。
シャクに触る話ですが、相違いうものなので仕方がありません。
ただ、そこまでおかしなことが書かれているわけではありません。
特に、売買されたリンクが有効になってしまったら、資本力のみで検索順位が決まってしまいます。
真っ当なサイト運用で成果を出せるようなルールなので、守っていきましょう。
良質な被リンクの獲得するにはどうすればよいか
それでは、良質なリンクを獲得するための方法を解説します。
ナチュラルリンク(自然発生的な被リンクを受ける)
記事を用意して、被リンクが自然に発生するのを待つ方法です。
- リンク・拡散されやすい記事を作成する
- SNSで露出してシェア・拡散を狙う
といった方法ですね。
独りよがりな記事ではなく、人の役に立つ記事を書きます。
そんな記事をSNS、特にTwitter(ツイッター)やInstagram(インスタグラム)、Pinterest(ピンタレスト)で露出し、拡散を狙います。
SNSのアカウントはフォロワー数が多い方が影響力が高いですが、少なくてもやり方次第でアピール可能です。
また、ブログのその先、メルマガ登録などを考慮するなら、SNSでの展開は必須と言っても良いです。
Twitterでの連携方法はこちらでも解説しています。
別の話になりますが、SNSのアカウントが育つとGoogle並みに流入が見込めたりします。
獲得型リンク(外部サイトに働きかけて被リンクを受ける)
次に、こちらから働きかけて被リンクを得る方法です。
実際はなかなか難しいかもしれません。
1つやりやすい方法をお伝えすると、「被リンク企画」というものがあります。
Twitterで「被リンク企画」と検索すると、フォローやリツイートを条件にリンクを渡すというような企画をしている人が見つかります。
やみくもに乗っかってしまうと、スパム扱いをさ得る可能性があるため注意が必要ですが、
- 参加者がそれほど大量ではない
- リンク元のサイトと自分のサイトのジャンルが近い
- リンク元のサイトのドメイン評価が自分のサイトよりも高い
- リンクテキストを指定できる
というような条件がそろっていれば、検討する価値があります。
被リンク獲得の注意点
被リンク獲得時の注意点を改めて確認しておきます。
逆に言えば、これらに当てはまらない被リンクはプラスになることはあってもマイナスにはならないと考えても良いです。
有料リンクを獲得しない
検索順位を上げる目的で有料リンクを買う行為はGoogleのガイドラインで禁止されています。
ただ、SEO業者がクライアントの評価を上げる際に、被リンク施策を行わないことはないです。
つまり、お金をもらったSEO業者がリンクをセットしているということは暗黙の了解的な面もあります。
ただこれを見て見ぬふりをされるのは、ある程度行儀のいいリンク施策に限ったものです。
ぎりぎりを狙った荒っぽい施策の場合、即ペナルティを受けることになります。
あまり素人が手を出すものではありません。
関連性の低いページから被リンクを獲得しない
先ほど「被リンク企画」のお話でジャンルのお話をしました。
いくら被リンクをもらっても、全く畑違いのサイトからのリンクだと効果がないだけではなく逆効果になることもあります。
また、リンク集的なページからのリンクや相互リンクといった施策も危ないことがあります。
リンク元のサイトやリンクのされ方は慎重に確認しましょう。
低品質なページから被リンクを獲得しない
隠しリンクや自動生成されたコンテンツなど、およそ自然に作られることがない形のページは低品質であると判断されます。
そういったサイトからはリンクをもらわない方がいいです。
被リンクをチェックする方法
自分のサイトにどれぐらいのリンクがされているのかを確認したり、他のサイトの被リンク状況がどうなのか調査したい場合、ツールを使えば確認することができます。
色々なサイトで調べることができるのですが、その中で無料で使えるサービスのみを調査して記事にしています。
こちらも併せてご確認ください。
被リンクにならないSNSの露出もSEOに影響する?
ちょっと被リンクの話とは違うのですが、大事なことなので解説します。
TwitterやInstagramなど、SNSからのリンクは「nofollow」というリンク属性がつくため、Googleは被リンクとしてカウントをしません。
Google Search Consoleなどでチェックをしても、SNSのリンクは上がってこないので明白です。
ただ、SNSからのリンクになんの価値もないのか、というとそれも違います。
こういった記載を「サイテーション(引用)」と言って、特定の評価を受けます。
例えばSNSで私のサイト「Threewave」が話題になっていたら、例え有効なリンクがされていなくても、Googleはthreewave.jpが有用なサイトだと判断して、評価を上げるというわけです。
TwitterなどのSNSをGoogleにかわる直接動線確保のために運用している人が多いですが、それ以外にSEOの観点でもプラスになるということは頭に入れておきましょう。
被リンクによるSEO効果に関するまとめ
SEO(検索エンジン対策)における被リンクの効果とその注意点について解説してきました。
被リンクという指標は、Googleがサービスを開始した当初から重視してきた指標で、これからも程度は変わることがあってもなくなることはない指標であり、判断基準であり続けるはずです。
そこで、テクニカルなことをいくつもお伝えしましたが、基本的な考え方は、他からリンクされるような良いコンテンツを作成しましょうというのが基本路線です。
なかなか初めのうちから評価される記事、バズる記事を書くのは難しいとは思いますが、記事の品質を上げていくことで、勝手にリンクがされるようなサイトに成長させていきましょう。